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男にとって永遠のテーマともいえる勃起。

40代くらいになってくると、

「若い頃に比べて勃ちが悪くなった」
「途中で萎えてしまうことがある」

というケースが増えてきます。いわゆるEDですね。

このページでは、男にとって重要な勃起と射精について、そのメカニズムをまじめに詳しく見ていきたいと思います。

メカニズムを知ることで、あなたのEDの原因はどこにあるのか、解明する手がかりになるかもしれません。よかったら、参考にしてみてください。

勃起のメカニズム

勃起という現象がなぜ起きるのか? 簡単に説明すると以下のような工程をたどります。

勃起のメカニズムの図式

おおまかですが、このような流れになります。1つ1つチェックしていきましょう。

性的刺激

まず、何らかの性的刺激により勃起はスタートします。

写真、動画、イラスト、漫画、実物などの視覚、音声などの聴覚により、性的興奮を脳の視床下部が感じ取ります。
視床下部は自律神経(交感神経・副交感神経)を調節している部位になります。

勃起中枢伝達

脳から出たシグナルは、脊髄を通って腰の辺りにある勃起中枢へと伝わります。
勃起中枢が興奮することで、今度は陰茎海綿体へとシグナルが伝わることになります。

一酸化窒素(NO)放出

すると、骨盤神経から、神経伝達物質である一酸化窒素(NO)という成分が放出されます。
この一酸化窒素には血管拡張作用があります。

一酸化窒素(NO)がないと勃起することができなくなってしまうため、欠くことのできない非常に重要な物質なんですね。

cGMP(環状グアノシン一リン酸)増加

一酸化窒素が海綿体に行きわたると、細胞内で反応が起こり、cGMP(環状グアノシン一リン酸)という物質が生成されます。

海綿体は柔らかな性質を持った筋肉(平滑筋)を備えているのですが、海綿体にcGMPが増えていくと、この平滑筋がゆるんでいきます。すると、そのゆるんだ部分に大量の血液が流れ込んでいくんですね。

血液がどんどん充満していくことで、ペニスは勃起するわけです。

勃起

ペニスは血液が充満することで勃起するわけですが、血液は常に体を巡回しているので、そのままだと勃起を維持することができないのでは? と考えることがあるかもしれませんね。

実は、海綿体は白膜と呼ばれる薄い膜で覆われています。

ペニスが勃起すると、この白膜が静脈を押し潰すような格好になり、流れ込んだ血液が流出しないようになるんですね。このことにより、勃起が維持されるというわけです。人間の身体はよくできてますよね。

リラックスしないと勃起しない

男は、リラックス状態でないと勃起することができません。

自律神経には、交感神経と副交感神経がありますが、副交感神経が優位にならないと勃起しないんですね。交感神経は緊張の神経、副交感神経はリラックスの神経と考えるとわかりやすいと思います。

たとえば、会社で大切な会議のプレゼンを任されたり、または草野球大会に出場したり、こんな場面では勃起することはまずないですよね。これは、交感神経が優位になっているためです。

他の例としては、家で1人オナニーをしていたら突然家族が帰ってきた!という経験はありませんか? こんな時も、勃起は急速にしぼんでいきますよね。これも、リラックス状態から緊張状態にスイッチが切り替わったためです。

交感神経のスイッチが入ってしまうと、勃起を維持することが難しくなります。心因性のEDは、交感神経が優位になってしまうことで勃起できなくなるケースも多いです。

できるだけリラックス状態を保つことが、ED対策にも大切になるんですね。

PickUpサイト
ドクターズインタビュー:勃起障害(ED) 佐々木春明
勃起の仕組みやEDの原因などについて、泌尿器科医の視点で語られています。

射精のメカニズム

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続いて射精のメカニズムも見ていきましょう。勃起のメカニズムはデリケートで複雑な工程をたどりましたが、射精に関しても何ともいえない不思議な工程をたどります。

射精中枢伝達

興奮が最高潮に高まると、脳から「射精しなさい」という指令が射精中枢に伝えられます。

膀胱頸部の閉鎖

前立腺液が前立腺付近の尿道に分泌されると同時に圧が高まり、あのキーンとしたような感覚が迫ります。

すると、精液が膀胱側に逆流しないよう、膀胱の出口(膀胱頸部)が閉じます。

直後に精のうが収縮して精のう液を放出。前立腺液を混じり合って、尿道出口へと向かっていきます。

膀胱頸部の閉鎖は非常に良くできたシステムですよね。この防御システムが上手く作動しないと、膀胱に精液が逆流する逆行性射精という病気になります。

精液の射出

精のうや前立腺の収縮、さらにはペニスの根元付近にある球海綿体筋が収縮することで、精液は勢いよく射出されることになります。

射精の瞬間は緊張している

勃起するには副交感神経が優位になる必要があると書きましたが、実は射精の瞬間は逆に交感神経が優位になっています。緊張状態にならないと射精できないんですね。なんともややこしい話です。

射精をすると息が荒くなり、脈拍も早くなっていると思います。これは交感神経が強く働いているためなんですね。

まとめ

男にとっては、勃起も射精も深く考えずに行ってしまう行為ですが、突き詰めてみると複雑なメカニズムの元に成り立っていることがわかります。ある意味神秘的ともいえますね。

EDになってしまうのは、このメカニズムのどこかで障害が発生してしまうのが原因です。

血管に問題があったり、脳からの指示がうまく伝わらなかったりしてもダメですし(器質性ED)、心に問題を抱えていて脳からの指令そのものがうまく発動しないこともあります(心因性ED)。

心も体も健康でないと、勃起や射精をすることはできないんですね。

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