健康イメージ

ED(勃起不全)は、主に器質性のものと心因性のものとに分けられます。

器質性とは体のどこかに問題があることです。血管、神経、ホルモンなどが主な原因になります。

心因性とは精神的なもの、心の問題ですね。身体的な異常はどこにもありません。

このページでは、器質性EDになってしまう主な3つの原因と、器質性EDを招く主なリスク要因をまとめています。

今、EDにお悩みで、該当するものがあった場合は、生活改善をすることで、性欲減退、中折れといったEDの症状にも変化が訪れるかもしれません。
よかったら、参考にしてみてください。

器質性ED 主な3つの原因

血管

血管

陰茎の動脈が詰まることで血流が滞ると、勃起がうまくできなくなります。いわゆる動脈硬化ですね。

陰茎の動脈は1~2mmほどしかないので、体の中でも最も詰まりやすいといえます。

神経

糖尿病が主な原因となって、勃起に関連する神経がやられてしまうことでも、うまく勃起できなくなります。

勃起のメカニズムは脳の指令から始まるので、神経系統がやられることでもダメになってしまうんですね。

≪関連≫勃起のメカニズムを徹底解説!立つためには一酸化窒素(NO)がとても重要

テストステロン

男性ホルモンであるテストステロンは、性欲や精力の強さを司ります。そのため、体内のテストステロンが減少してしまうと、勃起しにくくなってしまいます。

加齢や運動不足でテストステロンは低下する可能性があります。

器質性EDを発症する主なリスクファクター

加齢

加齢による衰えは、いかんとも避けがたいものがありますよね。

年齢を経ることで男性ホルモンが減少し、EDを発症することがあります。男性ホルモンの減少は、男性更年期障害にもつながりますが、日頃から男性ホルモンを増やしていくことが必要になってきます。

≪関連≫男性ホルモンを増やすアブラナ科&セリ科野菜10選

また、年と共に動脈硬化による血管障害も起こりやすくなりますよね。血管の健康維持もEDにならないためには大切です。
生活習慣が乱れている場合は、見直してみることから始めてみましょう。

血管に関しては、糖尿病の項目も参考にしてみてください。

喫煙

たばこ

煙草は吸っていない人はもちろん、吸っている人でもその害についてはよく理解しているものと思います。でも、なかなか止められないというケースは多いですよね。

喫煙することで、海綿体の動脈が閉塞しやすくなります。ニコチンは末梢血管を収縮して血流を悪くしますし、煙草の有害物質は細胞にダメージを与えます。煙草による酸化ストレスで精子も老化します。

また、煙草を吸うことで精液中の亜鉛が減り、人体に有害なカドミウムが増えます。

本当に害ばかりで、いいことは何一つないですよね。

喫煙をしている場合は、EDを抜け出すためにも、そしてあなたの健康のためにも、今すぐにでもやめるべきでしょう。

運動不足

肥満

適度な運動をしなければいけないと思っても、仕事やプライベートが忙しかったり、つい怠けてしまったりして、なかなか実行できていないというケースは多いかもしれません。

それでは慢性的な運動不足になると、いったいどんな弊害が起こるでしょうか?

まず気になるのが肥満です。

運動をしないと、効果的にカロリーを消費することができないので、余分な脂肪を体内に溜め込みやすくなってしまいます。動脈硬化やテストステロン低下を招きやすくなるので、あまりいいことはありません。

そして、下記でお伝えするような生活習慣病(糖尿病、高血圧、高脂血症など)になりやすい他、うつ病にかかりやすくなるのも大きなデメリットです。

定期的な運動を心がけたいですね。

糖尿病

血糖値

体の細胞が血液中の糖を取り込んでエネルギーにするためには、インスリンが必要になります。このインスリンが不足したり、反応しにくくなったりすると、血液中の糖が消費されずに増えてしまいます。
こうして、血液中の糖の濃度(血糖値)が高い状態が続くと糖尿病になります。

高血糖状態が続くと、血管や神経に大きなダメージを与えます。重度になると、失明、腎臓病、心臓病などにつながる恐れがあります。全身を蝕んでいく恐ろしい病気なんですね。

そして、糖尿病になると、かなりの割合でEDを発症します。
動脈硬化や血管の内側を傷つける血管内皮障害を起こすので、EDになりやすいんですね。

また、自律神経障害を起こしやすいのも特徴です。
神経障害を起こすと、脳から勃起中枢への指令、勃起中枢から陰茎へのシグナルが伝わりにくくなるため、やはりEDになりやすくなってしまいます。

さらに、勃起に必要な一酸化窒素(NO)を生み出しにくくするというデメリットもあります。

もはや、糖尿病になったら、EDにならない方がおかしいというくらい阻害要因がたくさんあるんですね。

糖尿病によるEDは、ED薬が効きにくいという一面もあり、通常のEDに比べて治療が困難な印象があります。

健康診断では、空腹時血糖やHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)の値に注意して、高血糖にならないよう生活習慣を見直してみましょう。。

高血圧

血圧

最高血圧が140mmHg、または最低血圧が90㎜Hg以上で高血圧と診断されます。

高血圧を放っておくと血管への圧が高まるため、圧力に耐えようとして血管が硬くなります。動脈硬化を促進し、脳卒中や心臓病といった病気になるリスクも高まってしまいます。

陰茎においても、血管への圧が高まるため、海綿体動脈がうまく拡張せず、血流が不十分になってしまいます。血流が足りないため、勃起も不十分になってしまうんですね。

高血圧が続かないよう、塩分控えめの食事にするなど、食生活には注意していきましょう。

睡眠時無呼吸症候群

睡眠

睡眠時無呼吸症候群とは、眠っている時に一時的に呼吸が止まってしまう病気のことです。
人にもよりますが、30秒~1分、場合によっては2分以上止まったままのケースがあります。これが1回の睡眠で何度も繰り返されます。

肥満によって首周りに脂肪が付き、気道がふさがれることによって引き起こされることが多いです。ただ、痩せている人でも睡眠時無呼吸症候群になることはあるので注意しましょう。

呼吸が止まることにより、睡眠中の体内の酸素濃度が低下するので、心筋梗塞、脳梗塞などの重大な病気を引き起こすリスクがあります。

そして、陰茎海綿体の血液中の酸素濃度も低下するので、海綿体に障害を起こしたり、動脈硬化などが起こりやすくなります。

仕事中、運転中などに、我慢できない強烈な睡魔に襲われた経験がある場合は、この病気の可能性が高いです。病院で診察を受けてみることをおすすめします。

薬剤性

薬の影響でEDになるケースもあります。

これまでに報告があがっているものでは、降圧剤、精神神経用薬(抗うつ薬など)、ホルモン剤、抗潰瘍薬、脂質異常症治療薬などがあります。

また、AGAに悩みがある人にとっては馴染み深いプロペシアも、副作用でEDになるケースがあります。

副作用が必ず現れるわけではありませんが、これらの薬を服用する場合は、EDになる可能性があるということを念頭に置くようにしましょう。

その他

その他の要因としては、慢性腎臓病、うつなどの病気でもEDになる可能性があります。

まとめ

男性機能が衰えてしまうリスク要因にはいろいろなものがありますが、喫煙や運動不足、生活習慣病は、努力次第でストップすることができます。

あなたの日々の生活(食事、運動、睡眠)を見直してみて、改善すべきところは改善していきたいですね。

加齢による老化は避けられないものですが、男性ホルモンを増やす工夫をすることで、不足した部分を補うことは可能です。あきらめずに、コツコツ続けていくことも大切になりそうですね。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

参考:血管や神経の障害が原因で起こるED(器質性ED)|EDネットクリニック

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