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あなたは、ED薬と聞いてどんなイメージを持ちますか?

「本当に効くんだろうか?」
「副作用があるんじゃ?」
「体に悪そう・・・」

など、いろいろな感想があるのではないでしょうか。

ED薬は医薬品のため、薬局やドラッグストアで購入することはできません。なかなか目にする機会もないので、よくわからないというのが本当のところかもしれませんね。

そこで、このページでは、ED薬の効果と副作用についてまとめてみました。

誤解を受けやすいED薬のホントのところをお伝えしています。少々長いですが、最後までお付き合いいただければ幸いです。

ED薬の効果

一言でいうと、ED薬とは勃起を維持する薬です。

中高年になると、勃起を維持することが難しくなったり、行為の途中で小さくなってしまう中折れに悩むことが増えてきますが、これらの悩みに非常に大きな効果をもたらしてくれるんですね。

あくまで勃起をサポートする薬なので、飲んだだけで意志に反して勝手に勃ったり、ムラムラと性欲が湧いてくるということはありません。

性的な刺激がなければ、勃起することはないんですね。

ED薬の種類

日本で認可されているED薬には、『バイアグラ』『レビトラ』『シアリス』の3種類があります。
作用時間の違いはありますが、効果のメカニズムはどれも同じです。

バイアグラは日本で一番最初に発売されたED薬なので、認知度も一番高いですね(1999年3月発売)。

レビトラは2004年6月、シアリスは2007年9月に発売されました。

バイアグラ、レビトラ、シアリスのさらに詳しい情報については、以下の記事をご参照ください。

≪関連≫バイアグラ、レビトラ、シアリスの違いを徹底比較!

ED薬の作用順序

勃起のメカニズムにおいて、その流れを図式にすると、以下のような流れになることを説明しました。

男は性的な興奮を感じ取ると、脳からの指令を受け一酸化窒素(NO)を放出し、cGMPが増えることで勃起をします。

この流れの中で、せっかく高まった勃起を消してしまう要素に、PDE5という酵素があるんですね。

PDE(ホスホジエステラーゼ)5は、cGMPを分解する働きがあります。上記の図式でどれか1つでも障害が起きれば、勃起は維持できなくなるので、cGMPが消えてしまうと勃起を続けることができなくなってしまうんですね。

ED薬は、PDE5阻害薬とも呼ばれます。名前の通り、ペニスを萎えさせてしまう要因のPDE5の働きをブロックする効果があります。

勃起を邪魔するPDE5が働かないようブロックしてくれるので、勃起を維持しやすくなるんですね。

どのくらいの人に効果がある?

ED薬は、7~9割くらいの人に効果があるといわれています。

バイアグラが登場した時は日本中が大騒ぎになり、バイアグラを処方してもらうために医療機関を受診する人が劇的に増えたとのこと。精力減退、中折れに悩む男性にとっては夢のような薬なので、それも充分に理解できます。

多くの人に顕著な効果が得られるので人気なのも頷けますし、EDの悩みが劇的に改善するのはやはりスゴイですね。

ED薬の副作用 比較一覧

ED薬は大きな効果を発揮する一方で、副作用も気になるところです。
以下に副作用の種類と、そのパーセンテージについてまとめてみました。

副作用の種類

シルデナフィル
(25,50mg)
バルデナフィル
(5,10,20mg)
タダラフィル
(5,10,20mg)
頭痛 12.74% 5.59% 11.30%
ほてり 10.19% 10.84% 3.50%
消化不良 0.64% 0.99% 2.30%
鼻閉 0.00% 2.96% 1.20%
めまい 0.64% 0.44% 0.00%
眼障害 1.91% 1.53% 1.20%
背部痛 0.00% 0.00% 1.90%

シルデナフィル=バイアグラバルデナフィル=レビトラタダラフィル=シアリス

こうしてみると、頭痛やほてりの副作用は、決して低くない確率で起こることがわかりますね。

ただし、これらの副作用は一過性のものであり、症状も軽いものであるとされています。

飲んではいけない人は?

多くの人に効果が期待できるED薬ですが、飲んではいけないケースも存在します。

  • 硝酸薬やNO供与剤(ニトログリセリンなど)を服用している人
  • 半年以内に心筋梗塞、脳卒中になった人
  • 網膜色素変性症のある人
  • 一部の抗不整脈薬を服用している人
  • 血液透析を行っている人

ケースバイケースですが、全てのED薬が服用できない場合、一部のED薬が服用できない場合があります。

上記以外にも併用禁忌となるケースは存在するので、必ず医師の判断を仰いだ上で服用するようにしましょう。

ED薬=怖い?

バイアグラはアメリカのファイザー社が開発した薬で、アメリカで最初に発売されました。当初は日本では購入できない薬だったんですね。

そのため、個人輸入でバイアグラを入手する人が多くいました。
この場合、医師の診断を受けることがないので、飲んではいけないケースがあることが充分に認知されず、重篤な副作用や心肺停止に至ったケースが発生してしまったんですね。

こうしたこともあり、ED薬=危険というイメージを持っている人も多いのではないでしょうか?

でも、これは大きな誤解なんですね。

ED薬は、併用禁忌となるケースを熟知し、服用方法・容量をきちんと守れば大丈夫な薬です。

心臓に悪いというイメージがあるかもしれませんが、元々狭心症の薬として開発が進められたものなので、そんなことはありません。
血管を拡張し、血流を促進することができるので、むしろ健康に良いといってもいいくらいなんですね。

副作用のこともあるので、その点も考慮して服用する必要はありますが、過度に恐れる必要はありません。一回も飲んだことがないという場合は、試しに一度服用してみるのもいいかもしれませんね。

その際は、クリニックや病院に行き、必ず医師の診察を受けた上で処方してもらうようにしてください。

ED薬を通販で購入するのは危険

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「クリニックに行くのは面倒くさい」
「対面だと恥ずかしいし・・・」

と思う男性は多いと思います。あなたもこんな風に思うかもしれませんね。

一方で、バイアグラ、レビトラ、シアリスのED薬は、インターネットで調べると多くの通販サイトが見つかります。通販で購入できれば楽ですよね。

しかし、ED薬を通販で購入するのはおすすめしません。
なぜかというと、ネットで出回っているED薬には、偽物が数多く含まれているためです。

ネット購入したED薬の成分を分析したところ、約半分が偽物だったという論文もあります。

単に効果がないだけならまだしも、体に害を及ぼす成分が含まれていたという報告もあり、通販で購入するのは非常にリスクが高いんですね。
中には死亡例もあるので、安易な気持ちで通販を利用するのは控えてください。

繰り返しになりますが、医師の診察を受けた上で処方してもらうようにしましょう。

ED薬が効かない場合の対策

ED薬は7~9割くらいの男性に効果がありますが、裏を返せばそれ以外の男性には思うような効果が得られないこともあります。

1度の服用で効果が得られない場合は、医師に相談の上、何度か試してみることになります。
また、服用方法を間違えていると効果が出ないので、よく確認した方がいいですね。

それでも効果が出ない場合や、ED薬を飲めないケースでは一体どうすればいいでしょうか?

上記の場合は、以下の方法でED対策を行うことができます。ただ、少し特殊な方法も含まれているので、現在は「こんな方法もあるんだな」という認識でいいと思います。

プロスタグランジンE1注射

プロスタグランジンE1という薬を陰茎海綿体に直接注射して、無理矢理勃起させるという治療法です。効果は2~3時間くらい続きます。

性行為の前に自己注射すれば、満足のいく時間を楽しむことができるわけですね。

この自己注射、世界80カ国以上で認可されている方法ですが、日本では認められていません。

帝京大学など、臨床研究を行っているところでは認可されているので、そういったところで治療を受けることになります。

前立腺がんの治療で勃起神経を損傷した場合や糖尿病が原因の場合でも、効果が期待できるのが大きいです。
一方副作用として、勃起が治まらない勃起持続症になるリスクもあります。

陰圧式勃起補助具

プラスチックでできたシリンダーを陰茎にかぶせ、付属のポンプを使って圧を下げていきます。
すると、陰茎に血液が流れていき、強制的に勃起させることができるんですね。

シリンダーを外すと萎えてしまうことが多いので、根元にゴムバンドを巻いて勃起を維持するようにします。

ゴムバンドを使うと痛みが生じたり、血流が悪くなるので、陰茎が冷たくなったりといったデメリットはありますが、器具を装着することに抵抗がなければ、試しやすい有用な方法といえそうです。

購入には医師の処方が必要になります。

男性ホルモン軟膏

男性更年期障害(LOH症候群)など、男性ホルモン(テストステロン)が低下している場合に検討される治療法です。

大東製薬工業のグローミンという製品が知られています。第1類医薬品のため薬剤師の指導を受ける必要がありますが、ドラッグストアでも購入できます。

脇の下、あごの下、陰のうに塗布するといいとされています。

ドラッグストアで購入できるのは助かりますね。比較的症状が軽い場合に有効な方法です。

男性ホルモン注射

男性ホルモン軟膏では思うような効果が見られない場合は、注射療法が検討されます。

ホルモン注射は病院で受ける必要があります。3週間を目安に通院することになりますが、テストステロンを直接注射するので改善効果も大きいようです。

テストステロンを補充することで、性欲低下やEDの改善が見込めます。

参考:糖尿病性EDに対する陰茎注射(陰茎海綿体自己注射)|東邦大学医療センター大森病院

まとめ

ED薬の効果と副作用、ED薬以外の対策についても紹介してみましたが、いかがだったでしょうか?

ED薬は劇的な効果が見込める反面、副作用も少なくない確率で発生するので尻込みしてしまうかもしれませんね。

「精力減退、中折れをなんとかしたい。でも、どうしても副作用が気になる」

という場合は、サプリメントでケアしていくのも一つの方法です。

≪関連≫厳選!精力サプリメント特集

とはいえ、ED治療の最も効果的な方法はED薬なので、ひとまず試してみるのもいいと思います。
副作用は出るかもしれないし出ないかもしれないし、個人差があるので服用してみないことにはわかりません。
最初は少量を処方してもらい、副作用が気になるようであればストップするというやり方もありますね。

ED薬は血管にもいいといわれているので、健康維持にも役立ちます。健康に役立つと思えれば、少し気が楽になるのではないでしょうか?

最後までお読みいただきありがとうございました。

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